成長企業が成長の途中でぶつかる壁
成長企業は、売上が伸び、採用が進み、取引先も増えていきます。本来であれば、売上の成長にあわせて、利益や資金にも余裕が生まれていくはずです。
でも実際は、売上は伸びているのに、利益や資金が思うように残らない。このまま採用や投資を進めて拡大してよいのか。資金は本当に回っているのか。実は、良くない方向に向かっているのではないか。社長が営業推進や現場対応、資金繰りまで抱え込んでいる。こうした状態は、成長企業では珍しくありません。
会社が小さいうちは、社長が勘と経験で全体を見渡すことができました。しかし、いずれ、それだけでは足りなくなります。
なぜ成長企業にCFOが必要なのか
成長企業では、新たな製品やサービスの投入、新たな顧客開拓やエリア拡大、そのための人材採用、設備やシステム投資、必要な資金の調達など、一度に多くの課題をこなしていかなければなりません。自社の優位性が長く続くとはかぎらない。チャンスがあるうちに、掴み取っていかなければなりません。
一方で、ビジネスを拡大するということは、何かのバランスを崩すということでもあります。設備やシステム投資は将来の成長につながる一方で、資金繰りを圧迫します。積極採用は人件費の増加を伴い、短期的には利益を削ることになります。一方で、目先の利益ばかり追求して従業員への分配や未来への投資を怠ると、いずれ事業は行き詰まります。
成長している会社だからこそ、経理データもよく見て、バランスを保ち続けなければなりません。経理に領収書を回して帳簿を作っておいてもらえばいいということではありません。会社に起きていることを数字で把握して近い将来を見通しておく。問題を早い段階で捉え、経営者が素早く判断できる状況を整えておくことが必要です。
本来、CFOはそれを専任で担う存在です。専任CFOがいない会社でも、経理財務部や管理部門が、その機能の一部を果たしていかなければなりません。
ベンチャー企業、成長企業の社長は、1人で多くの役割を果たしていて、目も回る忙しさです。会社のビジネスは唯一無二で、誰にも理解できないところに競争優位があります。そこに、一般的な財務の物差しを当てて継続的に評価できれば、独りよがりではなく自信を持ってオンリーワンの企業を作り上げられることでしょう。
会社が成長しているからこそ、CFO機能を作り上げていかなければならないのです。
上場企業並みのCFO機能を、合理的なコストでつくる
会社が成長するほど、CFO機能の重要性は高まります。しかし現実には、専任CFOを採用するにはまだ早い、あるいは採用したくても適任者が見つからない会社が多くあります。その結果、CFOが果たすべき役割が、社長個人の負担として残り続けます。あるいは、経理、税理士、管理部門などに分散し、全体として誰も経営管理を設計していない状態になります。
そこで必要なのは、肩書としてのCFOではなく、CFOが社内で果たしている機能そのものです。数字を継続的に把握し、問題を早く捉え、必要な情報を集め、分析し、社長に分かりやすく届ける。その機能を、会社の規模や実情に合わせて整えることが重要です。
上場企業と同じ人数やコストをそのまま持ち込む必要はありません。必要な機能を、必要な深さで、無理なく整える。それが、上場企業並みのCFO機能を、合理的なコストでつくるという考え方です。
CFO機能の構築で行うこと
CFO機能の構築では、まず、その会社の事業構造・財務構造・成長段階を理解し、経営上の重要ポイントを見極めることから始まります。所有資産の重さ、借入の水準、売上の伸び方、在庫や外注の状況、顧客や季節への依存度など、会社によって見るべき点は異なります。
あわせて、会社がすでに見ているKPI(管理指標)と、本来見るべきKPIの両方を整理します。そのうえで、それらの重要ポイントやKPIを経営者が理解しているか、継続的に把握する仕組みがあるか、その仕組みが適切に機能しているかを確認します。
こうして問題点を整理し、ときには社長と認識をすり合わせながら、会社に合った管理手法を検討し、導入し、定着まで支援していきます。
CFO機能の構築とは、管理資料を増やすことではありません。会社にCFOがいるのと同じように、必要な情報をもとに意思決定できる状態をつくることです。
このような会社のお役に立てます
当事務所は、特に次のような会社のお役に立てます。
- 売上は伸びているが、利益や資金が思うように残らない会社
- 採用や投資を進めているが、「本当にこれでいいのか」を数字で検証できていない会社
- 不安が大きく、必要な投資や採用に踏み切れない会社
- 社長が営業推進から資金管理まで抱え込み、せめて財務まわりだけでも誰かに任せたいと感じている会社
- 経理や管理部門の人数を増やしても、思うような効果が出ない会社
- 予算や業績見込みを管理し、計画的に利益を出していきたい会社
- 会社の実績を人事評価にも結びつけていきたい会社
- 将来の上場、M&A、事業承継、組織拡大を見据えたい会社
- 専任CFOを採用するにはまだ早いが、CFO機能は必要だと感じている会社
当事務所が目指しているのは、単なる作業の代行ではありません。経営の見え方を変え、社長が本来担うべき役割に力を振り向けられる状態をつくることです。
当事務所の考え方
当事務所は、経営の本質を、次の5つの役割に整理して考えています。
- 売上をつくる・増やすこと
- 製品・サービスの品質を一定以上に保つこと
- メンバーのモチベーションを上げること
- 財務のバランスを取ること
- それら全体の整合性を保ち、バランスの取れた会社をつくること
社長の本質的な役割は、この5番目です。
売上だけ伸ばしても、品質が崩れれば続きません。品質を高めすぎると、コストアップが利益を削ってしまいます。利益を出すには抑える必要がありますが、従業員のモチベーションを上げるためには、十分な分配が欠かせません。このように難しい舵取りをして、バランスを保たなければならず、経営では部分最適ではなく、全体最適が必要です。
CFO機能は、その全体最適を数字の面から支えるためのものだと考えています。会計は、単なる作業や納税義務対応ではありません。社長が正しい判断を客観的にできるために、不可欠なツールなのです。
料金の考え方
CFO機能の構築は、一度にすべてを整えるものではありません。当事務所では、まず現状を診断し、そのうえで必要な機能を構築し、さらに運用が定着するまで支援するという流れで進めています。
最初の段階では、財務と経営管理の現状を整理し、不足しているCFO機能を確認したうえで、どのような順番で整えていくかを明らかにします。次に、管理会計、予算管理、資金管理、経営管理体制など、会社に必要な仕組みを整えていきます。そして最後に、構築した機能が実際に機能するよう、継続的に確認しながら定着まで支援します。
当事務所が重視しているのは、資料を作って終わることではありません。入力担当者だと思っていた経理担当が、社長の大切な右腕になる。面倒なことを言ってくると思っていた経理部が、営業から頼られる人たちになっていく。「聞いていなかった」「突然聞かされた」ということが多かった経理部が、事前に兆候をつかみ、対応や判断を促す部門にわっていく。
そのため、当事務所のCFO機能構築サービスは一律料金ではなく、現状と必要な支援内容を踏まえてご提案する設計にしています。取り扱う商品が人の成長だからです。
お問い合わせ
成長企業では、数字の問題は、売上、採用、投資、資金繰り、組織運営の問題とつながっています。そのため、単発の助言だけでは解決しにくいことが少なくありません。
もし今、売上は伸びているが、利益や資金が思うように残らない。採用や投資を進めたいが、本当にこれでよいのか検証できていない。社長が営業推進から資金管理まで抱え込んでいる。専任CFOはいないが、CFO機能は必要だと感じている。そのような課題をお持ちでしたら、一度ご相談ください。
当事務所は、会社にCFOがいるのと同じように、必要な情報をもとに意思決定できる状態をつくることを目指しています。上場企業並みのCFO機能を、合理的なコストで。御社の成長段階に応じた形で、現実的に整えていきます。
